■目次
- はじめに
- 「私の育て方が悪かった」と何度も自分を責めた
- 実は、私自身も不登校とひきこもりを経験しています
- 子どもの不登校は、本当に親の育て方が原因なの?
- わが家が変わり始めた、小さな転機
- 今、苦しんでいるお母さんへ伝えたいこと
- まとめ
はじめに
今あなたは、
「私の育て方が悪かったんだ……」
と、自分を責めていませんか。
子どもが不登校になると、多くのお母さんが一度はそう感じてしまうかもしれません。
「もっと違う接し方をしていたら」
「私の育て方が悪かったのかもしれない」
私も、何度もそう思いました。
この記事では、私自身の経験と、子どもたちとの日々を通して感じてきたことをお伝えします。
少しでも心が軽くなるきっかけになればうれしいです。
「私の育て方が悪かった」と何度も自分を責めた
子どもが不登校になると、どうしたら学校に行けるのかを考える前に、
「私の育て方が悪かったのでは?」と考えてしまうことがあります。
少なくとも私はそうでした。
最初に不登校の兆しが見えたのは次男でした。
小学校の入学式の日、次男は教室に入ることができませんでした。
「お母さん!いかないで!」
そう叫ぶ次男を、先生が抱きとめてくれました。
その後、入学式には参加できましたが、帰り道、次男はこう言いました。
「もう学校に行かない」
その言葉は今でも忘れられません。
そこから毎朝が戦いのようになりました。
嫌がる次男の手を無理やりひっぱり登校したこともあります。
家から学校まで徒歩10分の道を3時間かけて歩いた日もありました。
一時間目だけ参加する日、給食だけ食べて帰る日、一日中隣に付き添う日。
試行錯誤を繰り返す毎日でした。
そして夜になると、私は決まって自分を責めていました。
「私の育て方が悪かったんだ・・・」
そう何度も何度も思い続けていました。
そんな時に夫に言われた一言。
「お前は甘やかしすぎだ」
私には味方がいない。孤独感がつのりました。
実は、私自身も不登校とひきこもりを経験しています
私自身も高校生の頃、不登校を経験しています。
高1の夏休み明け、学校に行けなくなりました。
支度をして、制服を着て、家を出ることはできる。
電車に乗ることもできる。
でも、学校の駅で降りることができなかった。
そのまま終点まで行き、折り返す。そしてまた終点で折り返す。
そうやって1日を過ごした日もありました。
「私、どうしてしまったんだろう」
夜になると涙が止まらなくなることもありました。
友達に相談したら、
「なにそれ、赤ちゃんの夜泣きみたいだね」と言われ、
自分はおかしいのだと思い込みました。
学校を休み始めて一番つらかったのは、
「自分は怠けているのではないか」という思いでした。
みんなが学校で頑張っているのに私は何しているんだろう。私だけ置いていかれる。
日中はそんな考えが頭の中をぐるぐるしていました。
夜になると少しほっとできました。今はみんなも家で休んでいる、と。
そんなつらい昼間の時間をスキップするように、自然と生活は昼夜逆転になっていきました。
その頃、私はドラえもんの「石ころぼうし」がほしいとよく思っていました。
かぶると、姿は見えているのに石ころのように誰からも気にされなくなる帽子です。
期待されたくない。
でも消えたくもない。
そんな気持ちでした。
その後、少しずつ外に出られるようになり、人と関わる中で回復していきました。
そして、就職、結婚、出産をし、今は家族と穏やかに暮らしています。
子どもの不登校は、本当に親の育て方が原因なの?
当時の私は、不登校の原因をすべて自分の中に探していました。
- ゲームやタブレットの影響ではないか
- 甘やかしすぎたのではないか
- 私がなんでもやりすぎてしまったからじゃないのか
- 入学前にあいうえおを教えなかったからかもしれない ・・・
すべてが「自分のせい」に見えていました。
しかし、少しずつ、考え方は変わっていきました。
そのきっかけのひとつが、ある夜ふと調べてみた数字でした。
不登校の子って、いま全国にどれくらいいるんだろう。
なんとなく検索してみて、画面を見て驚きました。
小・中学生の不登校は、全国で35万人以上。
しかも過去最多で、もう12年連続で増え続けているそうです。
35万人・・・
私みたいに、布団の中で自分を責めているお母さんが、全国にこんなにいるのかもしれない。
そう思ったら、ふっと少しだけ、肩の力が抜けました。
私だけじゃなかったんだ、と。
引用:こども家庭庁のHP 「小・中学校における不登校の状況について」
令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/30b62d4d-2de5-4b2f-aa70-3d7e3e2d6a9a/f7c74735/20251128_policies_futoko-taisaku_02.pdf
それともうひとつ、調べていて知ったことがあります。
国の調査でも、不登校の原因を「親の育て方」だとは言っていないのです。
それどころか近年は、「休むことも必要だ」という考え方が、法律にまで盛り込まれるようになっていました。
引用 文部科学省 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律
第一三条に不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ と言及されています。 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1380960.htm
「私の育て方が悪かった」と毎晩のように責めていた私には、それはちょっとした救いのように感じられました。
息子たちに発達の特性があると分かったことも、その一つです。
「これはこの子の特性だったんだ」
と、納得と同時に、私のせいじゃなかったんだとホッとしたのも事実です。
また、不登校に対するさまざまな考え方に触れたことで、
「休むことも選択肢の一つ」という見方も知りました。
さらに、子どもは親が思う以上に自分で育つ力を持っていると感じる場面も増えました。
- 時間の感覚が弱かった長男が自分で行動できるようになった
- 歯医者が苦手だった長男が一人で治療を受けられるようになった
- 癇癪が強かった次男が言葉で気持ちを伝えられるようになった
- 学習が苦手だった長男がゲームやタイピングで力を伸ばした
「教えたからできた」というより、
「気づいたらできるようになっていた」という感覚に近いです。
親の関わりは大切ですが、
すべてを決めるものではないと今は思っています。
わが家が変わり始めた、小さな転機
長いトンネルの中にいると、出口が見えず、時間だけが過ぎていきます。
でも振り返ってみると、「あれ?」と思うような小さな出来事が、静かに流れを変えていました。
大きな変化は突然ではなく、小さな出来事の積み重ねでした。
最近いちばん大きかったのは、夫の変化でした。
以前は「通信制なんて甘えだ」と言っていた人です。
学校に行くのが当たり前。そこに疑いはないタイプでした。
ところがある日、こんなことを言いました。
「2人とも夏から通信制に入るんだろ。
だったら、夏休み前にどこか行くか?平日なら安いしな」
一瞬、頭の中が止まりました。
え?今なんて言った?通信制の話、受け入れてる…?
じわっと嬉しさが込み上げてきました。
もちろんその場では、冷静を装って「いいね、それ」とだけ返したんですが。
心の中では、小さくガッツポーズです!!
そんな出来事を積みかさねながら、家の中の空気が少しずつ変わっていきました。
責める声が減ると、家族の緊張も少しずつ緩みました。
そして気づくと、日常の会話が戻っていました。
特別なことはなく、ただ一緒に過ごす時間、笑って話す時間が増えていきました。
今、苦しんでいるお母さんへ伝えたいこと
今、答えが見えずに苦しんでいるかもしれません。
自分を責めてしまう日もあると思います。
でも、ひとつだけ伝えたいことがあります。
今目の前でゲームばかりしている子。
怠けているんじゃないか?このままでいいのか?そう思ってしまいますよね。
それは逃げでも怠けでもなく、
少し休んでいる時間なんだと思うんです。
外から見ると止まっているように見えても、内側ではちゃんと育っています。
親にできることって、何かを変えようとすることではないのかもしれないです。
「今はそういう時間なのかもしれない、この時間は必要な時間なんだ」
と捉え直すことかもしれません。
不思議ですが、それだけで、ちょっと呼吸がしやすくなったりします。
そしていつか振り返ったとき、
「あの時間にも意味があったんだな」と思える日がきっときます。
今はただ、その途中。
どうか少しだけ、自分を責める時間を減らしてください。
子どもはちゃんと、自分の力で育っていきます。
その力を一緒に信じてみませんか?
まとめ ~自分を責める時間を「のほほん」とした時間に変えていくために~
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「私の育て方が悪かったのかも」と自分を責めてしまう、優しくて責任感の強いあなたに、覚えていてほしいこと。
- 不登校は、子どもが自分を守るための大切な「石ころぼうし」の時間
- 子どもは自分の力で育つ力を持っている
- 育て方の正解は一つじゃない
- 私たちは充分にがんばっている!
答えがすぐに見つからなくても大丈夫。
まずは今日、自分を責めるのを1分だけやめて、温かい飲み物を飲んだりしてみませんか?
わが家の息子たちも、今はゆっくりと自分たちのペースで歩みを進めています。
最近は「通信制高校」という新しい選択肢についても調べ始めました。
その体験談も、またこの「のほほん日記」で詳しくお伝えしていく予定です。
あなたの心が、少しでも軽くなる日が来ることを願っています。
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